異世界餌屋1.5話:この世界の転生事情

 

『今月のこの国の転生者は三人』

とある店で購入した雑誌の記事にはこう書かれていた。

この世界は転生者という物は特別な存在ではない。この世界のどこかしらで定期的に転生が起こっているのだという。

だからこそこの世界には各国にそれぞれ『転生者窓口』なる役所があり転生者のこの世界での生活のためのサポートをしてくれるのだが。

 

しかも転生者は私のような人間(ホモ・サピエンス)だけではない、人型の妖怪や魔物等様々なタイプの『人種』も転生して来る。

そのような理由もあってここには本当に姿形様々な人がいる。

そして、家系図や歴史書などの調査からこの世界に既に住んでいるほぼすべて人達がその転生者の子孫という可能性が高いという結果がでているそうだ。

 

つまり、私の周りにいる人たちも転生者、もしくはその子孫という訳だ。

 

また、本当にごく稀にらしいのだが…土地や建物ごと転生してくる事もあるらしい。これを『大転生』というとの事。

近い時期ではとある国のお城と城下町やとあるエルフの森とそこに住むエルフの一族が丸ごと転生してきたらしい。この時はさすがに周辺国でかなりの混乱が起こったとかなんとか。

 

そういった事も踏まえ一部の学者では人だけではなくこの世界の星含めこの世界の物全てがどこかしらから転生してきた物だという説を唱えていたりする。

 

しかしまぁ、これだけ転生者が多いとそのうち私とまったく同じ世界から転生してきた人間にも会える、という事の確率も高いのかもしれない。